表題の本、どなたかのブログでおススメだったので読んでみました。

帯にもありますが、著者は『東大卒業後、大手メーカーに入り、30歳で退職してその後20年無職』をされていらっしゃる方です。20年ってすごくないですか?だって働こうと思えば働ける人なのに、あえてそれを選ばずに20年も!その辺がちょっと気になって読んでみたんですが、ぶっちゃけ、タイトルの割に節約ノウハウはあまりないです。それを求めるなら他の本の方がいいかもしれない。でもそれよりもっと大事なことを教えてくれています。

著者は、『人間たるもの、怒りや憎しみの中で生きるより、心豊かに、幸福に、喜びで人生を満たすことを選びたいものだ。ところが街を歩けば、眉をしかめた人だらけ。そこで考えたのは、もしも好きなこと、楽しいこと、心安らかになることばかりで日々の生活を満たすことができれば、それが積み重なった人生は、どんなものになることか。ならばたった一度の人生、是非ともそれを試してみよう』と、節約を一種のゲームとして楽しんでおられます。

著者もかつては体を蝕むほど多忙な生活を送り、その後この決断をされたようです。そうは言ってもなかなか実践できる人はいませんから、きっと哲学者というか悟りの境地に至っている方なのかもしれません。1日の食費500円でいかに美味しく有名店の味に近づけて作るかを日々研究し実践し、頻繁におうちでパーティーをされています(食べることが本当に好きなようで、レシピはすごく参考になります)。今の生活をとっても楽しんでいるところを見ると、いわゆる節約でありがちな悲壮感みたいなのはあまり感じられない。

著者はさらに『いわゆる「勝ち組か負け組か」「正しいか間違ってるか」というように世界を二色に塗り分け、それだけで人間の価値を評価してしまうような二元論的世界観とはとうの昔におさらばしていて、そういう二元論的世界観の上に立った発想で自分の考え方や行動に価値観を下し、己の人生を縛り上げることはもうやめてしまった。』とも書かれています。

こんな経歴の方ですから周りにいる方々はそれは世の中でエリートと呼ばれる方が多く、著者の生き方を理解できず色々言ってくるようです。やっぱり生活していれば他人の目が気になったり、合せてしまうのは当然だと思うので、そんな中でも飄々と自分の道を貫いてるのはすごいなと思います。世の中に自分を合せるのではなく、どちらかというとその逆を行ってる感じ。

賛否両論あるとは思いますが、著者のような方がこの本を出された意味はすごく大きい気がします。就活がうまくいかず自殺する大学新卒者が何十人もいる社会ってやっぱりどこかおかしいと思うし、人それぞれいろんな生き方があって、いろんな幸せの形があるんだということを伝える意味で良い本なのではないかなと思います。





上の本の内容を実践された方の書いた本もあるようです。
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表題の本、どなたかのブログでおススメだったので読んでみました。帯にもありますが、著者は『東大卒業後