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(1)運転免許取得に必要なもの・試験
ハンガリーで運転免許を取得するには、道路交通法(通称KRESZ)の筆記試験応急救護試験運転実技の各3つの試験に合格する必要があります。

筆記試験と運転実技は交通局の管轄になり、応急救護は赤十字の管轄です。それぞれの試験に費用がかかり、事前に振り込んでおく必要があります。

(2)ハンガリーの自動車学校ってどんな感じ?

(なお、以下、地方都市での話です)


(a)概論・費用等
自動車学校といっても日本のような個別の教習所があるわけでなく、手続き用のオフィスがあるだけで実際の教習自体は別の場所(高校等の教室、路上)で行われます。教習車も自動車学校所有ではなく、各教官の所有車が使用されるので車種なども様々です。
費用は場所にも学校にもよりますが、筆記対策30,000Ft、応急救護10,000Ft、実技必須30時間分90,000Ft(3,000Ft×30時間)といったところでしょうか。後は週末実習や追加実習などでプラス費用がかかります。


(b)筆記試験用授業
高校施設の教室を借りて毎回4時間ほどの授業が7,8回行われました。道交法テキストに沿いつつも黒板を使いつつ重要点を説明し、授業終わりにはその日の分野を取り扱った問題を使って復習するという形式。先生は毎回問題集を指して「この中から問題が出るんだからね。やりゃーいいんだ。」的なことを言い、とにかく問題に慣れることに重きを置かれました。ちなみに、毎回授業終わりにはプロジェクターを使って問題を出され、毎回全員当てられるという外国人の私には非常に辛い授業でした。。。


(c)応急救護試験用授業
こちらも高校の教室を使用した、救命救急士の先生による3,4時間の授業が2,3回あったと思います。
試験の内容に絞った説明を先生が口述し、それを生徒に書き取らせるというこれまた外国人の私には非常に辛い授業スタイル。とてもじゃないけど書き取れない旨直談判した結果、まとめたプリントをもらうことに成功し何とか切り抜けました。応急救護の理論を学んだ後は、包帯の仕方や人工呼吸・心臓マッサージ、バイク事故等の各事故現場でどのように負傷者を措置するのかといった実技を学びます。これまたなぜか病人役にならされたり・・・、と辛かった思い出が。。


(d)実技試験用講習
学校同士で共有する小さな練習場(坂道発進や駐車を練習できる場所)はありましたが、いわゆる教習所なるものがないので最初から路上でした。といっても、私の場合は工業用地でほぼ車のない場所でスタート。そこで基本的な操作が出来るようになったら、交通量のある場所へと移り、駐車の練習はだいたいスーパーの駐車場で行いました。(ここは居住地域外は90km制限なのですが、乗車数回目で居住地域外を走らされたときはマジで死ぬかと思いました)

先生は毎回隣で朝ごはんを食べるわ、ほぼ携帯で誰かと喋っているわでこの講習は驚きの連続。その日のコースも自分の用事(「買物」やら「葬儀屋の打ち合わせ」やら「実家の母へ届け物」など)によって変わるという…。ヒステリー持ちのこの先生との相性が最悪だったため、私は胃痛になりながら通い完全にトラウマになりました。今でも練習コースを通るとフラッシュバックが…T_T。

なお、必須の実技講習時間は30時間ですが、試験を受けるレベルに至ってない場合は追加講習を受けることになります。(ちなみに私は70時間費やしましたけど…)


(3)試験の内容・雰囲気など

(a)道路交通法筆記試験(費用:約5,000Ft)
想定問題集があり、試験はその中から出題されるので、想定問題集を解きまくっていれば受かる試験です。

試験は交通局の一室にて行われました。20ー30台の端末があり、一人ずつ端末の前に座って出される問題に対して画面にタッチする形で回答します。各問題1分の時間制限があり、合計55問総スコア75点のうち65点以上であれば合格です。結果はその場で判明します。

(b)応急救護試験(費用:約7,000Ft)
市販の想定問題集はありませんが、たいていは授業内で想定問題をもらえると思います。通常は落とそうとする試験ではないらしいので、授業に出て実技を含めて学んだ上で想定問題を解いて準備していれば受かる試験です。ネットでも想定問題・回答は出回っています。

試験は赤十字施設の一室にて行われました(8時スタートでしたが、結局は10時に・・・)。救命救急士の方が試験官をしていて、4人ごとに1グループになって入室。それぞれがカードを引いて、それに載っている質問に回答する形式です。カードには質問がA群B群の2つあり、1つは口頭で1つは口頭+実技で回答する形の問題です。例えば、A群「トラックが自転車をひいた現場にて。負傷者の顔には出血があり、左の踵に痛み、腫れが見られ曲がっている。」との質問があり、これに対し病名とそれに対する措置を回答します。B群「脊椎損傷の場合の主症状および措置を挙げよ」との質問があり、負傷者をどのように移動させるか等の実技も含め回答します。また、これらの質問とは別に、全員に人形を使った蘇生措置の実技が課されました。

この試験も結果はその場で判明し、合格者には応急救護試験合格を証するカードが交付されます。


(c)実技試験(費用:約11,000Ft)
うろ覚えですが、実技試験には医師の診断書、実技実習終了書面、応急救護試験合格証、試験料支払い済み書面、パスポートが必要だった気がします。

いくつか想定コースがあり、試験官の指定したコースを走行します。助手席には実技実習の先生、後部座席には試験官が座ってコースに出ます。だいたい40分から50分のコースで、各コースには前駐車、後駐車、縦列駐車、Uターン(orY字)が含まれており、駐車は2回までやり直しができます。

(前日までかなり街中走っていたためそんなに緊張することはなかったものの、一方通行の道で何故か対向車がやって来た時には流石に慌てました…。試験官が相手に「ここ一通だよ!」と怒鳴り、相手も負けじと「そんなこと知らないわよ!」と言ってきまして。車内では試験官と先生がその話で盛り上がっているうちにコースを終え、無事に合格。一通を逆走してきたあのお姉さんには感謝です。)


(4)雑感
改めてこう書いてみると我ながらよく頑張ったな。。。実技がとにかく苦手だったので家でシュミレーションゲームを使って練習したり、スマホにある運転アプリや駐車アプリで遊んでました。あとは知恵袋の自動車学校関連のテーマを読んでは『同じように頑張ってる人がいっぱいいるんだなぁ(涙)』と心の支えに。。。というわけで、大変さを共有できる人がいると楽かと思います。


ちなみに取得したのは2015年春なので現在と試験内容等変更されている可能性がありますので、あしからず。あと、トルコ行きの飛行機で隣になったアゼルバイジャン人の方はブダペストで英語で運転免許取ったそうで、その際に同じ学校に結構日本人が多かったそうです。あるんですねー。

ネット検索したら以下いくつか見つけましたのでご参考まで。

http://www.driving-school-budapest.hu/

http://drivingschoolinenglish.hu




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ハンガリーで運転

2019/08/29 Thu 10:00

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運転マナー

1333809177_vintage_car.png一般的に、車の運転は荒い、速いです。同じ車線をこちらに向かって車が走ってきて、ギリギリに自分の車線に戻るなんてことも日常茶飯事。結果、交通事故が多いです。とりあえず国内の車移動は時間に余裕をもってされることをおススメいたします。また、ブダペストは特にウィンカーなしに横から入って来ることがよくあるので要注意です。

ただ、歩行者が横断報道を渡ろうとすると車がたいてい止まります。歩行者も止まってくれるものと信頼している部分があるので、運転する側は気を付けなければなりません。また、前の車が歩行者のために急に止まることもあるので、常に車間距離を空けておくといいと思います。


あと、道の状態がすごく悪いです(あ、うちが田舎だからか?)。日本じゃ考えられないような大きな穴ぼこが空いてて、それを避けながら走らないといけなかったりします。それから、道路上の標識?っていうのか白い矢印とか線などフツーに消えてます。左折時危うく対向車線に入りそうになったことが何度か…。

日本との違いで大きいのはラウンドアバウト(ロータリー)が多いってことですかね。既に環の中に入っている車が優先なので、その車を邪魔しない程度に少し途切れてたらエイッと入っていきましょう。ここの道交法によるとラウンドアバウトを出るときにだけウィンカーを出せば大丈夫です。


どんな車に乗ってるの?

オペル、スズキ、フォード、フォルクスワーゲン、シュコダ(チェコ)、ルノーなどが良く乗られている車のようです。日本車は高いイメージですね(スズキを除いて)。

ちなみに、よく盗まれる車のメーカーはフォルクスワーゲン、スズキ、トヨタだそうです(2014年)。そもそもの台数が関係してるんでしょうかね。国内で70%はブダペスト、しかも11区が一番盗まれるそうなので要注意です。


動物に注意

1334160521_dog.png夜間特に郊外を走行する場合、たまに鹿やキツネやうさぎやキジなどの動物が横切ることがあります(のどかです…)。鹿などは大きな事故につながることもありますし、こちらは夜の道路は本当にほんとーっに真っ暗になるので、スピードを落として走りましょう。


駐車場

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屋内駐車場があればいいですが、路上駐車する場合も多いと思います。路駐の場合は写真のような機械が随所に設置されているので、そこで事前にチケットを購入してフロントガラスの前に提示しておきます。右上に言語選択ボタンがあるのでそこで英語を選択可能です(コインを投入し、駐車したい時間が表示されるたら緑のボタンを押してチケット発行します)。


なお、路駐の場合、事前にコインを用意するのも面倒ですし、時間内に戻らないとすぐに罰金取られるのも厄介です。スマートフォンを利用されている方はParkolóÓraを利用すれば電話料金に課金される仕組みなので便利です。

駐車違反

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この国の駐車違反、まぁ本当よく見つけるね…というくらい仕事が早いです。場所にもよるでしょうが、1時間以内の駐車の場合は5分、それ以上の駐車の場合は15分が許容範囲だそうです。駐車違反同様にスピード違反についても、お金のために取締りしてるでしょ?っていうようなトラップな場所でやってますので皆さんお気をつけて。駐車違反の場合は写真のような支払用紙がワイパーのところに挟まってます(スピード違反の場合は同様の支払用紙が郵送されてきます)ので、氏名・住所・金額を記入の上郵便局でお支払い下さい。駐車違反はだいたい3,000Ft前後、スピード違反は違反の範囲(10km/h<)が20km/hの場合で30,000、30km/hの場合で45,000Ftです。


ガソリンスタンド

とりあえず車でスタンドに入っていきますと店員さんが『窓ふきましょうか』やら何やら言ってきますがとりあえず『不要ですNem kell(ネムケル)』と。お願いする場合はチップとしてだいたい200Ft前後お渡しします。給油もお願いできますが、間違われたら後で大変なので基本的にセルフで給油した方がよいらしいです。で、給油が終わったらお店のレジにて自分のスタンドの番号を告げてお支払いします。


高速代

ブダペストの環状高速道路M0を起点とし、ウィーン方面のM1、バラトン方面のM7など、放射状に各地域に高速が走っています。高速利用はM0(2015年1月より一部を除きM0も有料化されました)以外は有料で、普通乗用車の場合ガソリンスタンドで事前に専用のステッカー(Matrica)(1週間用、1ケ月、1年用等)を購入します。購入時に車のナンバーを告げて購入すると自動的にセンターに登録される仕組みのようです。バーコードの入ったチケットは期間中念のため保存しておきます。

高速料金表やM0の有料化部分など、詳しい情報はhttp://www.nemzetiutdij.hu/Halozat/をご参照ください。


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また、ハンガリーから近隣国へ車で旅行する場合も事前にハンガリー国内(ただし、国境付近のガソリンスタンド)で購入可能です。写真はスロベニア用。オーストリアやスロバキア、チェコなどはシールですが、クロアチアは各所の料金所で支払います。

サービスエリア

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ハンガリーで日本のサービスエリアに相当するものと言えば、ガソリンスタンドです。長距離運転の際、途中休憩を入れたいところですが大抵はガソリンスタンドに併設する形でカフェやお店があります。で、全くの個人的な好みを言うと一番いいのはMOLに併設されている『マルシェ(Marche)』というカフェです。バラトン方面やウィーン方面の高速沿いに設置されていて(今のところ国内4,5店舗のようです)、完全に対象が外国人と思われますが、なんといってもオシャレ。ケーキ類も多数用意されていて、なかなか美味しいです。長距離移動で途中休憩の場合は是非お立ち寄りください。位置確認:マルシェの店舗地図


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なお、ここのおトイレは有料です。手洗いの前に設置してある機械に100Ft(ユーロの場合は50セント)を入れるとチケットを発行してくれるので、それを持って入場。帰りはそのままバーを押せば外に出れます。なお、このチケットは店内の商品購入時に割引券として利用できます。


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ハンガリーでは約8万ヘクタール(2008)の地でワイン用ブドウが栽培されており、その量はフランスのボルドー地方だけで12万ヘクタールであることを考えると限られた量だとわかります。生産量は400万ヘクトリットルに満たず、国内消費がメインです。ハンガリーのワイン産地は22の地域に区分されています。以下、有名な地域の概略。

<トカイ>

この地域は世界遺産の一部でもあり、ハンガリーで最も東に位置し、一番有名なワインの産地です。気候は大陸性気候ながら独特な気候であるため、トカイワインに必須のボトリティス(貴腐)を生み出すことができます。また、この地域の土壌はゼオライトで、温度や水分の双方を蓄積できるため、ミネラル分豊富なワインの生産に適しています。

この地域は白ワイン、特に世界三大貴腐ワインの一つ『トカイ・アスー』が有名ですが、上質な辛口白ワインも生産されています。この地域のブドウはブドウの糖分を濃縮するため通常より遅めに収穫され、ワインは若い状態で提供されます。

また、ボトリティスを多く含むブドウは、1リットル当たり100g以上の糖分を含み、アルコール分の高さ14%ほどのサモロドニと呼ばれるワインとなります。辛口のサモロドニはアペリティフとして最高ですし、甘口のサモロドニはフォアグラとの相性が抜群です。

この地域で最も有名なアスーワインは、デザートワインで、その糖度・熟成度により区分されています。プットニュと呼ばれる桶1つには、あたりだいたい20-25kgの手摘みで収穫された貴腐ブドウが含まれますが、ベースとなる白ワインにどれだけの桶の貴腐葡萄が加えられたかで、区分けされます。

プットニュの数が増えるほど糖度・熟度の高いアスーとなり、6プットニュのアスーには通常150-200g/1Lの果糖が含まれています。ワイン法により最低熟成年度が決まっていますが、熟成年数が長い程色は濃く、ドライフルーツや南国フルーツのような香りがするようです。

また、貴腐葡萄だけで作られたエッセンツィアと呼ばれるワインは、500-900g/1Lの糖分を含む非常に濃厚なデザートワインとなります。

この地域のメイン品種:フルミント、ハーシュレベルー、シャールガムシュコターイ(Muscat Lunel)
この地域の有名なワインセラー:Szepsy István, Rozal Tokaj Wine Co., Királyudvar, Disznókő, Oremus

なお、トカイを訪問した際、SzepsyとKirályudvarのセラーを訪問しました。管理人ブログの下記記事をご参照ください。
トカイ セプシ訪問記事
トカイ キラーイウドゥヴァル訪問記事


<エゲル>
ハンガリー国内の有名ワイン産地の一つです。ブック山の南斜面に位置し、約5,000ヘクタールでぶどうが栽培されています。大陸性気候で、北部に位置するため他のワイン産地より冷涼で乾燥しています。土壌は石灰岩、流紋岩、褐色森林土で、赤ワインだけでなく優れた白ワインも生産されています。

栽培されている主な白ブドウ品種:シャルドネ、レアーニカ、リースリング、オットネル・ムシュコターイ
栽培されている主な黒ブドウ品種:ケークフランコシュ、カベルネ・フラン、メルロー、ピノ・ノア

有名なエグリ・ビカヴェールは、ケークフランコシュをベースにその他の品種とブレンドして造られます。ブレンドに使用されるのは、一般的に、カベルネ・フラン、メルロー、カベルネ・ソーヴィニョンで、たまにカダルカやピノ・ノアが使用されます。エグリ・ビカヴェールは、少なくとも3種の黒ブドウがブレンドされ、少なくも6ケ月オーク製の樽で熟成される必要がある旨ワイン法で定められています。

エゲルの有名なワインセラー:St Andrea, Gróf Buttler, Gál Tibor等

エゲル 美女の谷訪問記事


<ヴィッラーニュ>

ヴィッラーニュはハンガリーのワイン産地の中で最も南に位置します。その温暖な気候と石灰岩の土壌は赤ワインの製造に適しており、この地域では伝統的に赤ワインが有名です。カベルネ・ソーヴィニョン、カベルネ・フラン、メルロー、ケークフランコシュ、ピノノワール、ツバイゲルト等多種の黒ブドウが栽培されています。白ブドウでは、シャルドネ、リースリング、ハーシュレベルーが主に栽培されています。

この地域の赤ワインの味わいは、フルボディの力強い、一方でバランスのとれたエレガントなワインです。国内の赤ワインで最高レベルのワインはこの地域で生み出されています。

この地域の有名なワインセラー:Gere Attila, Vylyan, Bock


<セクサールド>
フルボディーのスパイシーな香りの優れた赤ワインを生み出す、ハンガリーでも古くからあるワインの生産地です。この地域で最も重要な品種は『カダルカ』で、今でこそ生産量は少ないものの『セクサールド・ビカヴェール(雄牛の血)』を作るベースとなっている品種です。ハンガリー国内のワイン産地で「ビカヴェール」のラベルを許されている地域は、セクサールドとエゲルだけです。

その他この地域で栽培される黒ブドウ:カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、カベルネ・フラン、ケークフランコシュ、ポルトガイス

セクサールドの赤ワインは、ヴィッラーニュに匹敵する優れたワインですが、カダルカの影響でそれよりスパイシーになります。また、この地域のロゼワインも人気があります。

この地域の有名なワインセラー:Takler


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<黒ブドウの種類>

    カベルネ・ソーヴィニョン
    世界的に栽培されている品種ですが、ハンガリーでも栽培されています。タンニンを多く含み一般的にこくのあるワインに仕上がります。ヴィッラーニュやセクサールドのような比較的温暖な地域のCSは秀逸で、ハンガリーのトップクラスの赤ワインの中にはこの品種をベースに造られているものもあります。
    メルロー
    こちらも世界的に有名な品種ですが、カベルネ・ソーヴィニョンよりタンニンの含有量が少なく、成熟が早いのが特徴で、カベルネ種を補う品種と言えます。近年ハンガリーでは、この品種をベースにブレンドした高品質なワインが生産され、ヨーロッパ内で高評価を得ています。

    カベルネ・フラン

    カベルネ・ソーヴィニョンと同じルーツであるものの、それよりも冷涼な地域でも栽培が可能で、少し早めに成熟します。ハンガリーでも人気のある品種で、通常フルボディーのワインになります。ヴィッラーニュで最も優れたワインとなっている品種です。

    ピノ・ノア

    気候や土地の影響を受けやすくとても繊細な手のかかる品種です。一般的に軽めかミディアムボディで、タンニンがそれほど多くないワインとなります。ハンガリーでも多くこのブドウからワインが作られていますが、購入時に少し慎重に選別した方がよさそうです。

    ケークフランコシュ

    このブドウはハンガリーで広く栽培されています。濃い目に色づいたスパイス風味の生き生きとしたワインが作られます。ビカヴェール(雄牛の血という名のワイン)のメイン品種であるとともに、ショプロンの赤ワインで一番有名なのもこのブドウです。その他ヴィッラーニュやセクサールドなどでもこの品種から作られた優れた赤ワインがあります。
    カダルカ
    この品種は以前ハンガリーで最も広く栽培された品種のひとつでしたが、現在では栽培する地域は少ないです。以前はビカヴェール(雄牛の血という名のワイン)の重要なベースとなっていた品種ですが、繊細で育てにくいため他の品種にとって代わられたようです。この品種から作られたワインはミディアムボディの酸のほどよいスパイシーな味わいです。セクサールド等で栽培されています。
    ポルトガイス
    以前ハンガリー内ではケークポルトーと呼ばれた品種で、国内で広く栽培されています。軽めかミディアムボディの、フルーティーで生き生きとしたワインとなります。ヴィッラーニュで造られたこの品種のワインは、特に上質で秀逸です。

<白ブドウの種類>

    フルミント
    おそらく最も重要なハンガリー原産のブドウ品種です。主に火山灰土で生育し、緑がかった黄色で、りんごの香りがします。酸味のしっかりしたミネラル豊富な力強い香り豊かなワインになります。フルミントは熟成に向いた品種で、トカイアスーのベースともなります。

    シャルドネ

    シャルドネはハンガリーで広く栽培されています。地域と作り手によって変幻自在にできる品種のため、ハンガリー内でも温暖地域では果実味のあるしっかりしたワインに、冷涼地域では軽いフレッシュなワインになります。バラトン地域、モール等でこの品種を使った優れたワインが作られます。
    ハーシュレベルー
    フルミントともにトカイアスーのベースとなるハンガリー原産の品種で、トカイ地域のもう一つのメイン品種です。その他の地域でも栽培されていますが、トカイとショモローで特に優れたワインが作られています。香り高い、スパイシーなワインとなります。ハーシュレベルーとはハンガリー語で菩提樹という意味。

    シャールガムシュコターイ
    Muscal Lunelの名でも知られる品種で、トカイ地域のキュヴェやアスーに使用されます。香り高く、果実味の強い軽いワインとなります。
    キラーイレアーニカ
    現ルーマニア領トランシルバニア地方原産の品種で、ハーブのような香りのある果実味の高いさわやかな酸味のあるワインになります。若くフレッシュなワインであればアペリティフとして最高です。
    ケークニェルー
    繊細で収穫量も少ない、主にバダチョニィ・バラトン地域で栽培される品種です。熟成されたワインは、穏やかな酸味に芳醇な香りの味わい深いワインです。
    スルケバラート
    ピノ・グリと呼ばれる品種で、ハンガリー内でも広く栽培されています。このブドウを使用した辛口白のテーブルワインが多く出回っています。バラトン地域ではこのブドウを使用した上質な辛口ワインが作られています。このブドウで作られるワインは独特の香りがあり、フレッシュで味わい深いワインです。
    リースリング
    ライナイリズリングおよびオラスリズリングがありますが、これらは異なる品種です。ライナイリズリングはドイツ原産で、ラインリースリングとも呼ばれます。フローラルな香り高い酸味の強いワインになります。ハンガリーでは一般的に辛口ワインとなります。
    一方、オラスリズリングはRiesling Italico またはWelschrieslingとも呼ばれる品種です。酸が穏やかで、アーモンドのような風味があります。ヴィッラーニュ、バラトン、ショモローではこの品種から上質なワインが作られています。

    エゼルヨー

    この品種で作られたワインは比較的酸の強いしっかりしたワインになります。熟成すると酸と糖度のバランスがとれた素晴らしいワインになります。この品種は主にモールで栽培されています。
    イルシャイ・オリベール
    この品種で作られたワインはシンプルな味わいです。この品種はマスカット感が強い果実味のあるワインになり、特に若い作り手に人気があります。



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ハンガリーのお土産

2019/08/28 Wed 08:00

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フォアグラ・サラミ・ソーセージ

どれもおススメしたい一品なんですが、鳥インフルエンザ等の影響か検査証明書が添付されていないと基本的に日本への持ち込みは禁止されているようです。ご参照:動物検疫所のHP もしお料理できる滞在先であれば、ぜひ市場のお肉屋さんでフォアグラやサラミを買って堪能して頂きたい。

はちみつ


ハンガリーといえばアカシア蜂蜜。香りもよく黄金色のトロッとした水飴のような蜂蜜です。ただ残念なことに、砂糖やシロップを混ぜたものを販売する悪徳業者もいるようです。できれば大量生産されたであろう商品よりも市場の一角で個人養蜂業者が売っているような蜂蜜がいいかもしれません。お土産用の包装にはなっていないと思いますが、味は断然美味しいと思います。


パプリカ粉

ハンガリー料理といえばパプリカ。日本のお醤油みたいな感覚でしょうか。といってもパプリカ粉自体に味があるわけではないので、塩で味付けします。日本でもとりあえずお醤油とみりんで煮込めば何とかなる的な感じがありますが、こちらもとりあえずパプリカ粉と塩で味つけすれば形になる雰囲気が大いにあります。そんなパプリカ粉、南部のカロチャやセゲド地方が産地としては有名で、辛さも様々です。スーパーで買うような場合は辛い(csípős)か甘い(csemege/édes)か表記に要注意です。
なお、パプリカ粉は焦げやすいので料理する時少し注意が必要です。お肉や野菜を炒めているところに入れたら素早く混ぜ(最初に油と混ぜることが大事!)、その後お水をいれて煮込みます。また、カレー粉との相性がいいので使いきれない場合はタンドリーチキンやポテト料理などに一緒に使うといいと思います。


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また、パプリカペーストもおススメです。中でもErős Pista (辛い)は日本の柚子胡椒みたいな感じ。スープやシチューにちょっと入れると美味しさ倍増です。他にÉdes Anna (甘い)やチューブに入ったPiros Aranyという仲間がいます。


お茶

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他の欧州国でもそうだと思いますが、色んなフレーバーティーが揃っています。ハンガリー産ではないと思いますが、日本では珍しいフレーバー(パイナップルとかベリーだとか)のお茶があるので一つ買っていってもよろしいかと。レモンフレーバーのグリーンティーやトロピカルティーも飲んでみるとなかなか美味しいです。前述の蜂蜜とセットならなお喜ばれるかもしれません。


チョコレート

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一番有名なのはSzamosのチョコレート。店舗数も多く空港にも入っていますし、スーパーでもここの商品を売っていたりします。ボンボンやマジパンなど日本人が苦手そうなものを避ければ、喜ばれるお土産になると思います。


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その他、スーパーで買えるお手軽チョコとしては、ハンガリーの国民的おやつで水玉が目印のトゥーロルディ(カッテージチーズをチョコでコーティングしたもの)、Sport(ラム酒が効いたチョコ)、Balaton(ウェハース系のチョコ)、tibi、Boci(TibiとBociは色んな味はありますがフツー系のチョコです)、Montice Szeletなんかがあります。なお、トゥーロルディやMontice Szeletは冷蔵コーナーで販売されているので夏場はお土産に向かないかも。時々MILKAのチョコをハンガリー土産として絶賛しているのを見かけたりしますが、あれは他国(オーストリア?ドイツ?)のメーカーだったりします。ただ、味はそっちのが美味しかったりします…。
 

スナック類

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もはやお土産といえるものでなくなってきましたが、滞在中こういうスナック類食べてみるのもいいかなということでご紹介。何しろパプリカ大好き国民ですから、ポテチもパプリカ味多しです。これが美味い。開けたら止まらん。危険。

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りんごチップというのもあります。個人的には特にすごいオスススメってわけでもないんですが、日本人観光客に人気のお土産らしいです。スーパーの野菜コーナーにナッツ類が売っててそこに一緒に売られてたりします。ちなみに、このりんごチップには『胡桃チョコ』という仲間がいてこれが劇的に美味しいのでこちらの方がおススメ。もしなかったら、仲間のアーモンドチョコを是非。

<ハンガリー雑貨>


ヘレンド


日本でも有名な磁器ブランド。お値段しますが、それは全ての工程が手作業で行われているため。自社内で時間をかけて職人を育て上げ、徹底的に伝統手法が受け継がれています。中国風であったり有田焼のようなデザインもあったりとハンガリーというヨーロッパと東洋の両方に交流のあった国ならではの作品も多数。日本では手の届かなかったお値段でもこちらでは届くかも。ハンガリー国内のヘレンド店舗一覧はこちら

ジョルナイ

ハンガリーの南部の都市ペーチに本店を構えるハンガリー磁器ブランド。ヘレンドが貴族に愛され続けた主に鑑賞用のものが中心なのに対し、ジョルナイはより実用的でレストランでもよく使用されています。ジョルナイの特徴は食器だけでなく建材としても使われていること。マーチャーシュ教会など国内の建物に限らず、私が長年憧れていたクロアチアのザグレブにある教会の屋根も実はジョルナイ製でした!ヘレンドよりお手頃ですし、お土産にしやすいかもしれません。ブダペスト内のお店の一覧はこちら

ホロハーザ

上記二つに比べると知名度は落ちるかもしれませんが、こちらもハンガリーを代表する陶磁器メーカーです。ハンガリー北東部のホロハーザにて1777年創業のメーカー。黒地に白やゴールで描かれた女性が特徴の作品「アドリア」は誰でも一度は見たことがあるはずです。コーヒーカップをはじめ家庭用磁器も製造しており、日本では手に入りにくいメーカーなのでこの機会にぜひ。ホロハーザの陶器ミュージアム訪問記事もご参照。


ハンガリーの刺繍・民芸品


有名なのはカロチャ刺繍。素朴な色鮮やかなお花模様でお部屋を華やかにしてくれます。カロチャはいかにもハンガリーな感じですが、白地に白や水色など一色で刺繍されたものなど他にもたくさん種類があります。ヴァーツィ通り・センテンドレなどのお土産屋さんもいいですが、中央市場の2階にかなりお店が集まっているので一度にたくさんの種類を見ることができます。コースターのような小さなクロスを壁に飾っても素敵です。荷物にならないし、いいお土産のひとつです。


布系のハンガリー雑貨好きな人におススメなお店はヴァーツィ通りから少し入ったRégiposta通りにある民芸品店Folkart kézűvesház。よくある鳥の刺繍模様の入った巾着だとか、ランチョンマットなどまぁとにかく可愛い。たぶん何も買わずにお店を出ることが難しいお店です。

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HP:こちら
住所:1052 Budapest Régiposta utca 12
営業時間:月-金:10時-18時/土日:10時-15時

また、リストフェレンツ空港(スカイコートフロアマップ参照)にも入っているMemories of Hungaryも同じように刺繍品等たくさんの可愛いハンガリー雑貨を扱っています。ペスト側の聖イシュトバーン大聖堂近く(1051 Budapest, Hercegprímás utca 8./10-22時)にもあるので観光ついでにいかがでしょうか。


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200年の歴史があるというハンガリーの藍染め。濃紺で落ち着いた色合いの生地に水玉や花柄などがあり、好みを問わず喜ばれるお土産だと思います。センテンドレにあるお店(コバーチさんのお店)は日本人観光客に人気のお店です。


ジュールの藍染店訪問記事および藍染博物館訪問記事もご参照下さい。



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買物袋を持参しよう

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たいていのスーパーでは買い物袋が有料です。無料の場合でもすぐ破けそうな薄いビニールだったりします。ついつい忘れがちですが、携帯用エコバッグを常備しておくと便利です。


挨拶しよう

1333916648_Char.pngお店に限りませんが、こちらではたいてい建物に入るとき入口にいる人に『こんにちは(ヨー・ナポト)』と挨拶します。レジで自分の番が来たときもそうです。そして会計が済んだときやお店を出るときには『さようなら(ヴィスラー)』。旦那が日本に来たとき、やたらお店の人に挨拶するので『そんなの必要ないんだよ』って言ってたんですが、私は逆にこっちに来て挨拶するように言われております。
あと、今はどこのスーパーでもポイントカードを発行していることが多く、たいてい誰に対しても支払い時に自動的に『カードを持ってるか否か』について聞いてきます。支払い時にごちゃごちゃと何か尋ねてきたら、『ニンチ(ない)!』と言っておけば大丈夫です。あとはよくパンの数を聞かれることがあるので数字は言えるようになっておくと良いかも。


野菜などはバーコードを貼ろう

スーパーにもよりますが、野菜は重さで値段が決まっています。それぞれの野菜をビニール袋に入れて、野菜売り場のカウンターでバーコードを貼り、その上でレジで会計しなければなりません。ただ、大根や長ネギのように本数や一まとまりで値段が決まっている場合(表示にkg表示でなくdb(ダラブ/個)表示やcs(チョモー/束)表示されている場合)は不要です。最近は野菜売り場に限らずパンコーナー等でもパネルから商品を選んでバーコードを貼らせるシステムになっていたりします。買い物時はそういう機械がないか注意しながら買物するとよいかと思います。



商品は手渡ししない時も

袋をくれないことも多いハンガリーの商店。支払いを済ませてお釣りをもらったら、カウンター上の商品はお客さんが自ら取って帰ります。日本だと袋不要だと伝えた場合もシールを貼ったり商品を必ずお客さん側に差し出すと思いますが、ここでは店員さんによっては特に商品をお客に手渡ししない人も多いです。『あれ、もう帰っていいのかな?』というシチュエーションが何度かあって最近やっとこの違和感に気づきました。些細なことですがー、こんなところで日本のサービスの良さを感じます。。


お釣りを返してほしい時に気をつけること

お釣りが5Ftや10Ftなどと小さい場合、お客さんの方から敢えて受け取らないケースも多いです。例えば値段が995Ftで1,000Ft札を出す場合、レジからわざわざ5Ft出してもらうのも、受け取るのも面倒なのでお金を渡す時点で『Köszönöm szépen/Thank you』と言うと自動的にお店の人は「お釣りは返さなくていいんだな」と解釈します。なので、逆にお釣りを返してほしい場合でお金を渡すときにむやみに礼を言ってしまうと誤解されてしまうので要注意。
旦那が『日本では数円のお釣りを返すのに店員に追いかけられた』と笑い話にしてますが、ここではお客さんがあえて細かいお釣りを受け取らずお店の人もそれに慣れていたりします。


嫌な思いをしないために

日本と違うのはデパートでもスーパーでもやたら警備員が多いということ。私はまだないですが、たまに買物商品を確認されるようなのでレシートはきちんと受け取った方がいいです。
なお、私は一度スーパーで口紅を買ってその口紅の蓋の奥に付着してあったらしい万引き防止用チップをレジで処理してもらわないままにしてしまったことがあります。半年後くらいにその口紅をかばんに入れて同じお店のレジを通ったら機械が反応してしまい、万引き犯と間違われそうになって(というか周囲の人は完全にそう思ってたに違いない…)嫌な思いをしました。こちらでは少し値段の張るものなどには万引き防止用のシールやチップが埋め込まれていたりします。本来はレジの人がきちんと処理しなければいけないのですが、忘れることもあるので、買物する側も少し意識しておくといいかもしれません。
また、大きな箱に入ったようなものを購入する場合、その中に他の商品を入れていないかを確認するため、レジで開封されることがあります。



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